アトリエ ド パリ
後期印象派を代表するオランダの画家。様式的には印象派に負う部分もありますが、次第に激しさを増し、まるで感情をそのままキャンバスに叩きつけたような強烈な筆触と鮮やかな色使いは、むしろ表現主義・象徴主義の先駆けといえます。現在でこそ極めて高い評価を得ていますが、不遇の生涯を送っており、生前に売れた絵はたった1枚だけでした。 ゴッホの画暦
祖父と父を牧師とし、自らも神学を学んだゴッホには、宗教的観点がつきまといます。初期に顕著だった暗い宗教的モチーフは次第に影を潜めていくものの、実際には内在化しただけで、ゴッホの絵画は常に宗教的な自己との対話でした。
ゴッホは1886年、パリに出て画商を営む弟テオの元に身を寄せます。この時期、彼はロートレックやゴーギャンなど、次世代を担う才能溢れる画家と交流を図り、自身の作品も大きな変化を遂げます。印象派の色彩分割の手法を取り入れ、明るい色を大胆に使い始めます。また机や木々にも人間的感情を読み取り(あるいは自身を投影させ)印象派とは一線を隠したゴッホ独自の世界観を作り上げていきます。日本の浮世絵の明快な色使い、影のない世界もゴッホに大きな影響を与えました。
1888年、ゴッホは輝く陽光と芸術家との共同生活を求めて南仏へ行きます。ここでゴーギャンと共同生活を始めますが、2ヵ月後にいわゆる「耳きり事件」を起こし、ゴッホは精神病院での生活を余儀なくされます。次第に狂気を帯びたゴッホは、精神の病に犯され、ついにピストル自殺を遂げます。激しすぎる性格と、その感情をそのままに投影した絵画、不遇の生活、一種の典型的な芸術家像をもつ画家です。
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