Raymond Peynet レイモン・ペイネ 1908年11月16日 - 1999年1月14日
世界中の恋人たちから愛されるフランスのイラストレーター、ペイネ。「愛と平和のこころ」をテーマに、甘く優しい恋人たちの姿を描き続けました。ペイネの絵は、男女の愛情や自然、動物との共生といった、誰もが共感する暖かい気持ちと、フランスならではのちょっとしたエスプリに彩られ、私たちの心の大切な部分にじんわりと染み込んできます。 ペイネの画暦
ペイネの代名詞ともいえる「恋人たち」は、パリ、ヴァランスの野外音楽堂(キオスク)で見た、バイオリン弾きの青年と、彼を見つめる少女に触発されて生まれました。1942年にフランスの雑誌「リック・エ・ラック」に掲載されるや、評判をよび、詩情豊かで愛らしい作風は、たちまちフランスのみならず世界中の人々から愛される画家となります。
ときは第二次大戦のさなか、悲しみや憎しみ、エゴで覆われた社会を肌で体験したペイネは、恋人たちのスケッチ以外にも、数多くの風刺の利いた作品を残しています。このような時代背景をへて「愛で世界中をひとつにしたい」という思いをさらに強くしたペイネ。一見単純にも見える描線のひとつひとつには、深く強い、平和への切なる願いが込められています。
なお、世界最初のペイネ美術館は1986年に軽井沢にオープン(その際には夫妻で記念式典に参列しました)、1989年「海と島の博覧会ひろしま」のために「愛と平和のモニュメント」を制作したり(現在は広島国際会議場に移設展示)と、日本とはゆかりの深い画家です。
説明付き / 写真のみ
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